コネクタを扱っているとよく聞く「コプラナリティ」とは?
何かしらのコネクタがのった基板を扱っていると、「コプラナリティ」という言葉をよく聞くことがある。コプラナリティは日本語では「平坦度」などと呼ばれ、その名の通りコネクタの端子がどれだけ平坦になっているかを表す言葉である。「コプラナリティが良い」とか「コプラナリティが取れてる」という場合は、端子が均一な平坦度になっている状態を表し、「コプラナリティが悪い」という場合は、コネクタの端子の長さが異なっていたり、高さがデコボコになっているような状態を指す。
イメージを以下に描いてみた。(少し大げさに描いているので、実際ここまでデコボコなケースは少ないが)
コネクタのコプラナリティはなぜ大事?
コネクタのコプラナリティがなぜ大事かというと、コプラナリティが悪いと基板に実装したときに、はんだ付け不良の可能性があるからである。基板に対して実装する端子が平坦に保たれていないと、基板から浮いている端子に十分にはんだがつかず強度が弱くなったり、端子に全く半田が付かなかった場合は電気的に不通状態になったりしてしまう。
コネクタのコプラナリティが悪くなる原因は?
コネクタ端子の加工精度が悪いと、上の画像のように端子間の長さに差が出てコプラナリティが悪くなる。また、熱などの影響でコネクタが反って、中央と端の端子の高さが変わることでコプラナリティが悪くなることもある。
趣味の電子工作であればコプラナリティを意識することはあまりないと思うが、コネクタがのった大量生産する製品においては、加工精度がばらついたり保存状態の悪いロットでコプラナリティが悪いコネクタが出てきてトラブルになることもある。
製品の設計では、コネクタのコプラナリティには十分気を付けなければならない。
参考文献
パナソニック - コネクタの端子平坦度についてhttps://ac-blog.panasonic.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%81%AE%E7%AB%AF%E5%AD%90%E5%B9%B3%E5%9D%A6%E5%BA%A6%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
0 件のコメント :
コメントを投稿