【設計ツール】FreeCADを紹介してみる:仕事の3D CADファイル確認に気軽に使える商用OKのフリーソフト

ちょこっとファイルを確認したい時でも意外と面倒な3D CADソフト選び

私は電気設計のエンジニアなので回路図や基板のデータとにらめっこすることが多いが、3D CADファイルを扱うこともしばしばある。例えばコネクタやケーブルといった電気とメカの両方に関係する部品については、電気設計者と機構設計者で寸法や形状を見ながら議論することはちょくちょくある。

会社の規模やポリシーによるとは思うが、機構設計者は3D CADソフトの有償ライセンスはもってるけど、電気設計者は持っていないから使えない、というケースは結構あると思う。そこまで頻繁に3D CADソフトを使うわけでもなく、ファイルを開いて内容確認できれば十分、ということであればフリーソフトを使いたくなるが、3D CADファイルの代表的な中間ファイル形式であるIGESやSTEPといった幅広い3D CADファイル形式を開けるフリーソフトは限られている。

例えば、3D CADソフトとして有名なAutodeskのFusion 360は、無償ライセンスはあるものの色々と制限がある。また、フリーソフトというより試用という位置づけなので、長いスパンで気軽に企業のエンジニアが使えるかというと微妙。

また、商用利用に関してのポリシーが不明確なソフトウェアも、後からトラブルになると嫌なので個人的にはあまり使いたくはない。

オープンソースのFreeCADは商用利用でも制限無しと明言

私がちょくちょく使っているのはFreeCADというオープンソースのCADソフト。最新版のバージョンは0.18ということでまだまだ開発途中ではあるが、更新履歴を見ると開発頓挫している様子は無いし、メーカーからもらったファイルを読み込んで確認する程度の用途であれば普通に使えている。

また、以下の公式wikiの「Professional users」の項目を見ると、商用利用でも制限なくいかなる目的でも使用可能と明言されている。また、LGPLライセンスのソフトウェアなので、ライセンス規約に沿っている限りはソフトウェアを改造して使用することもできる(私はそんなスキルは無いのでやらないけど)
https://wiki.freecadweb.org/Licence

インストールするにあたって特にユーザー登録なども必要ない。以下のページから自分のPCのOSを選択してインストールするだけ。
https://www.freecadweb.org/downloads.php?lang=ja#

作図の操作性はクセがあるようだが、内容確認する程度なら特に難しさはなし

私は自分で3D CAD図面をつくるわけではないので、作図については詳しいことはわからないが、操作にクセがあるという話は聞く。

ただ、私のようにメーカーからもらった3D CADファイルを開いて確認する程度であれば、直感的に操作できるし特に不便さは感じない。基本的には以下のようにファイルを開いたらマウスでぐりぐり拡大縮小したり、回転させたり、左のコラムで部分ごとに表示・非表示を変えたりして、部品の形状など確認する。もちろん寸法なども確認可能。ちなみに以下で開いているファイルはFreeCADのサンプルファイル。
また気が向いたら、簡単に操作方法をこちらにメモしておきたいと思う。

追記:検図に必要最低限な操作だけまとめました


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